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羽田澄子 演出|そしてAKIKOは…~あるダンサーの肖像~

6月1日より岩波ホールにてロードショー
  
羽田澄子 演出
《そしてAKIKOは…~あるダンサーの肖像~》
  
長編ドキュメンタリー映画
2012年|120分/HD|自由工房作品
    
上映館:岩波ホール
101-0051 東京都千代田区神田神保町2-1 岩波神保町ビル10F
Tel. 03-3262-5252
  
ほか、名古屋・大阪でも上映あり。



  
内容紹介
  
いのちつきるまで踊りつづけて

日本のモダン・ダンス界の第一人者、アキコ・カンダ。
かつて羽田澄子監督は、まさに円熟期を迎えた40代のアキコがダンスに生きる姿を、ドキュメンタリー映画《AKIKO-あるダンサーの肖像-》(1985)に収めて、文化庁芸術作品賞受賞等、高い評価を得た。
それからもアキコはたゆまず踊り続け、毎年のように新作を発表してきたが、その彼女が70代半ばを迎えた2010年、羽田監督はふたたびアキコの撮影を始める。……
  
「ことばのpicture books講座 Lost Modern Girls編」
講師 ぱくきょんみ先生よりメッセージ―

「モダンガール」という20世紀の表象の文化的浸透と
絡み合う視野から見ると、すこぶるおもしろい。
  
1935年生まれのアキコ・カンダは、1950年代に渡米し、マーサ・グラハムに師事して、その舞踊団で活躍しました。1961年帰国後は、「モダン・ダンス」の世界を広め、多くの舞台を手がけました。1970年代に学生だった者にとって、ダンスと言えば、アキコ・カンダというほど憧れの的でした。ふり返るだに、あの時代のモダニズムには総合芸術を巡るエネルギーがありました。
20世紀は、「ダンスの世紀」と言われるほど、西洋のバレーと非西洋の伝統舞踊が相克し、あらたな展開を見せていきました。「モダンガール」という20世紀の表象の文化的浸透と絡み合う視野から見ると、すこぶるおもしろい。アキコが宝塚歌劇団のモダン・ダンスの指導や振り付けを50年に亘ってやり遂げたことも20世紀のモダニズムのうねりを感じる事実でした・・・
  
アキコは、2011年惜しくも亡くなりましたが、その「うねり」は記録されました。現在の日本のさまざまなダンス・シーンの根っこを探るためにも多くの方に見ていただきたい。
  
なお、今回の映画のパンフレットに、一文を寄せましたので、事務所に預けます。関心ある方はご高覧ください。――ぱくきょんみ
  
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