2013年01月

四谷アート・ステュディウム2008年度「建築発明工作ゼミ」(講師=福井裕司)授業サブノートの一部です。「建築発明工作ゼミ2008」ブログより転載。

授業サブノートを抜粋して、2013年度「電子工作ゼミ」で教材として使用する、“Arduino”と“Processing”を用いた実践演習の内容を2回にわたってそれぞれ紹介します。第1回は“Arduino”です。ゼミの資料としてご参照ください。


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Arduino マトリクスLED1


今回はマトリクス LEDの表示実験をします。秋月電子で購入した8×8マトリクスLEDを使用します。8×8なので合計64個のLEDが搭載されています。それぞれのLEDを直接点灯させるためには、64個分の端子が必要であり、Arduinoの端子の数以上になってしまいますが、ダイナミック点灯(説明以下)という方法で可能になります。
ArduinoにはマトリクスLED用ライブラリWiringのライブラリを利用)を使う方法もありますが、MAX7219というLEDディスプレイドライバICを必要とします。このICを使えば、Arduinoからはシリアル通信を通して3本の線で制御することができます(MAX7219との接続サンプル)。また、74HC595というICを二つ使う方法(サンプル)もあります。
今回はICを使わずに、マトリクスLEDの16個の端子にArduinoを接続する方法で制御します。16個の端子のうち8個がアノード(プラス)で残り8個がカソード(マイナス)の端子になります。LEDの点灯箇所と端子の対応は以下のようになります。LEDモジュールの4辺(側面)には小さな凹凸があるので、それを手掛かりに向きを合わせて下さい。


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この講義録は、四谷アート・ステュディウムの学生のみに公開している講義録より、一部を抜粋したものです。
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第3回|INDEX


I. 絵画をめぐる問題群
1. 「美学」か「実学」か
2. 高橋由一の生涯と転換
3. フェノロサとの関係


II. 技術と美学
1. 『絵画の領分』より
2. 美学的対象としての美術作品の成立


Ⅲ. 土木絵画
1. 土木絵画の特異性
2. ローカルカラー論争/今まで存在しなかった風景
3. 土木絵画は誰に継承されたのか?
4. 由一とクールベ
5. 文学/思想における参照例

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第2回|INDEX


I. 前回のアウトライン
II. 司馬江漢(1747−1818)
III. 司馬江漢『西洋画談』(1799)
IV. 絵画と呼ばれるものの分類

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第1回|INDEX


今年度は「明治以降の日本で生産された美術」(日本という近代国家に帰属させられた作品)を中心に扱う。


I. 参考文献


II. 《法華堂根本曼荼羅図》


III. 《吉備大臣入唐絵巻》

1. 文化財の流出
2. 低評価の罠


IV.「特殊かつ普遍」とは?
1. 『世界における日本美術の位置』
2. バウハウス/クレー


V. 装飾の特殊性=変形規則|矢代幸雄、ヴォーリンガー
1. 装飾に特殊性を見出す
2. 装飾とは具象か抽象か?
3. 装飾とジェンダー


Ⅵ. 特殊と徴候
1. 矢代、ヴォーリンガー、ヴェルフリンの共通点
2. 徴候とは


Ⅶ. 高階秀爾『日本近代美術史論』に対する異論
1. 高橋由一
2. 《花魁》について
3. 北方ルネサンスとの関係
4. リアリズムと批評性


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