2010年07月

*以下は、四谷アート・ステュディウムの講義録(学生のみに公開)より
一部を再録したものです。

>> 平倉圭の「映像ゼミ」理論と実践 2010年度(9月21日開講)講座案内

第1回[2009年10月1日]
大地とダイアグラム――映像と思考の場所


index
-イントロダクション|ゴダールと映画=言語、革命
-宿題
-スミッソン・大地とダイアグラム・泥の思考
-配布資料


――配布資料:シラバスより
映像によって思考するとはどういうことか。それが本講義の問いである。この問いを本講義では2つの面から探求する。
(A)過去の映像作品を対象に、それを成り立たせている思考の論理の言語化を試みること。
(B)自分自身で映像作品を制作し、映像による思考の可能性を新たに発明すること。
毎回私からのレクチャーのほかに、(A)作品分析と(B)作品制作の2種類の宿題を課し、書くことと作ることの両面から実践的な技術を磨くことに主眼を置く。全6回の集中的な授業を通して、受講者各自が、映像による/映像についての自分自身の思考を、自分自身を超えて展開できるようになることを目標とする。講義の背景にあるのは、思考の革命的可能性という問いである。主要な参照項となるのは、仏/スイスの映画監督ジャン=リュック・ゴダールと、アメリカの美術作家ロバート・スミッソン。

続きを読む