福井裕司 建築発明工作ゼミ|
1. マトリクス LEDの表示実験
四谷アート・ステュディウム2008年度「建築発明工作ゼミ」(講師=福井裕司)授業サブノートの一部です。「建築発明工作ゼミ2008」ブログより転載。
授業サブノートを抜粋して、2013年度「電子工作ゼミ」で教材として使用する、“Arduino”と“Processing”を用いた実践演習の内容を2回にわたってそれぞれ紹介します。第1回は“Arduino”です。ゼミの資料としてご参照ください。
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Arduino マトリクスLED1
今回はマトリクス LEDの表示実験をします。秋月電子で購入した8×8マトリクスLEDを使用します。8×8なので合計64個のLEDが搭載されています。それぞれのLEDを直接点灯させるためには、64個分の端子が必要であり、Arduinoの端子の数以上になってしまいますが、ダイナミック点灯(説明以下)という方法で可能になります。
ArduinoにはマトリクスLED用ライブラリ(Wiringのライブラリを利用)を使う方法もありますが、MAX7219というLEDディスプレイドライバICを必要とします。このICを使えば、Arduinoからはシリアル通信を通して3本の線で制御することができます(MAX7219との接続サンプル)。また、74HC595というICを二つ使う方法(サンプル)もあります。
今回はICを使わずに、マトリクスLEDの16個の端子にArduinoを接続する方法で制御します。16個の端子のうち8個がアノード(プラス)で残り8個がカソード(マイナス)の端子になります。LEDの点灯箇所と端子の対応は以下のようになります。LEDモジュールの4辺(側面)には小さな凹凸があるので、それを手掛かりに向きを合わせて下さい。