藤井貞和|母、ことば、身体、霊能者、祭……
August 8, 2010|講義
「ことばのPicture Books講座 母なるもの篇」の一環として、藤井貞和氏(詩人、古代文学・言語態研究)による講義が、7月9日に行われました。
韓国のある漁村で行われた「別神(=ビョンシン)クッ」(豊漁祭)や、冥婚儀礼(死者の結婚)の模様を収めたビデオを鑑賞した後、『源氏物語』において詠まれた母と娘の歌にみられる母娘関係や、シャーマニズム的なものについて考察されました。
また、「クッ」はムーダン(巫堂:朝鮮半島の霊能者。主に女性。)が歌や踊りによって執り行う儀礼であり、朝鮮半島の芸能のルーツを辿ることができる民族文化です。そこに、人類の原型的なものを儀礼から芸能というかたちで保存していく、人類の知恵が指摘されました。
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ことばのPicture Books講座 後期ゲスト予定
11月26日|佐川亜紀(詩人)
ほか