批評(創造)の現在シリーズ――4 講師=手塚夏子/三輪健仁/高嶋晋一
October 16, 2009|講義
われ散歩する、ゆえにわれ散歩道である――観察・トレース・感情移入
10月3日、批評(創造)の現在シリーズ第4回が開催され、手塚夏子氏(ダンサー・振付家)、三輪健仁氏(東京国立近代美術館研究員)、高嶋晋一氏(美術家)によるレクチャーとディスカッションが行なわれました。
手塚氏は自作《プライベート トレース》について、映像に撮った日常の動作を言語で記述し、その記述を指示としてみずから動作を再生する、その方法とインストラクションを解説しました。続いて三輪氏は、マティスとポロックの身体と比較しつつ、ブルース・ナウマンの《壁と床での姿勢》を取りあげ、「動きを作り出す可能性の一覧化」であるような媒体としての身体性に注目しました。そして高嶋氏は、身体を用いた自身の映像作品をみながら、行為と知覚を切り離すことで成り立つそれら作品の理論的背景を示しました。
ディスカッションでは、本校ディレクター岡﨑乾二郎も加わり、物/インターフェイスとしての身体についてを軸に、タスク概念の導入により1960-70年代の芸術家たちが持ちえた政治性の今日的な意味などをめぐって、予定の時間を超えて活発に議論が交わされました。
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批評(創造)の現在シリーズ――5…………
12月16日(水)18:30-21:30
木村覚/前嵩西一馬/柳澤田実/岡﨑乾二郎
【シリーズの詳細】