田中正之|ホワイト・キューブ以前:モダン・アートの空間
October 15, 2009|講義
講座「THEORY ROUNDTABLE」の一環として、田中正之氏(西洋近現代美術史)による講義が、10月8日に行われました。
講義では、ホワイトキューブの展示空間の孕む問題と、ホワイトキューブがヘゲモニーを獲得する以前に、かつてそれと拮抗するような展示空間があったのか、という問題を扱いました。ホワイトキューブが成立したとされる、ニューヨーク近代美術館の初期の展示空間や、そうした空間とは異なる、マレーヴィチやモンドリアンが考えていた展示空間、フレデリック・キースラーやエル・リシツキーがデザインした展示空間などを取り上げ、それぞれの空間における作品と鑑賞者の在り方、関係を分析しました。
THEORY ROUNDTABLE 講義日程……………………
10月22日(木)18:30-|松浦寿夫
12月3日(木)18:30-|林道郎(2コマ連続)
12月17日(木)18:30-|松浦寿夫
12月19日(土)18:15-|岡田温司