田中正之|脅かされるもの

December 13, 2011|講義

講座「Theory Round Table」の一環として、 田中正之氏(西洋近代美術史)による講義が、11月2日に行われました。

「脅かされるもの」という問題が検証されました。象徴秩序の箍が外れ、意味を与えることができない状態を、不安に脅かされる状態として捉えながら、前回扱ったフロイトの思考(「不気味なもの」)や、マン・レイの作品を取り上げ、目というモチーフがもつ脅かしの効果が分析されました。さらに、ミニマリズムやポスト・ミニマリズム、エキセントリック・アブストラクションの作品を取り上げ、モダニズム的な立場にとって、アートとアート以外の境界を限りなく曖昧にする、脅かしの問題が考察されました。

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