松浦寿夫|ルクレティウスの読者セザンヌ

November 17, 2012|講義

講座「Theory Round Table」の一環として、松浦寿夫氏(画家、西欧近代美術史)による講義が、10月4日、11日の2回にわたって行なわれました。

自然(世界)は無数の形態を産出する。その産出された一つの形態を模写するのではなく、無数の形態を産出する源泉的な構造を持つ画像、いわば自然(世界)とパラレルな関係にある絵画を描くことはできないだろうか。このほとんど不可能とも言えるセザンヌの野心を、彼自身の言葉を引きながら、ルクレティウス(あるいはエピクロス)の原子論的な議論の展開、さらにバートランド・ラッセルやヴァージニア・ウルフなどの思考の枠組みと共に考察しました。

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今後の講義
林道郎|11月22日(木)|11月29日(木)19:00-20:30
岡田温司|12月22日(土)18:30-20:00

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