田中正之|自己を示す:〈自画像〉か〈自伝〉か

December 24, 2010|講義

講座「Theory Round Table」の一環として、 田中正之氏(西洋近現代美術史)による講義が、11月24日に行なわれました。

ロバート・ラウシェンバーグが1968年に制作したトリプティックの作品《自伝》が詳細に分析されました。「自画像」ではなく「自伝」と名付けたのは何故か。そのタイトルに含まれる問題を引き金に、「自画像」と呼ばれる文学作品や、さまざまな画家の「自画像」と比較しながら、統一的な自己像が崩壊し、断片的な情報の集積として示される作家の主体が検証されました。

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