松浦寿夫|いくつかの言語学的概念について 2

November 5, 2010|講義

講座「Theory Round Table」の一環として、松浦寿夫氏(画家、西欧近代美術史)による講義が、10月7日、14日の2回にわたって行なわれました。

制作そのものが提示(プレゼンテーション)となり、同時に提示(プレゼンテーション)そのものが制作となる場所を考察する――前期講義から引き続く問題を、後期講義では、シフター、中動相というモチーフを使って検討しました。シフターにおいては、ソンタグの『反解釈』やクラウスのインデックス論などを取り上げ、作者(私)と観客(あなた)が鏡像的な関係を構成する作品を検証しました。中動相においては、山内志朗の『天使の記号学』やメルロ・ポンティの可逆性の問題などを取り上げ、主体の行為(制作)が主体(作者)そのものを変貌させていく事態を分析しました。

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