四元康祐|翻訳の詩学

June 12, 2009|講義

5月22日「アヴァンギャルドのための絵本講座 旅する人篇」(講師=ぱくきょんみ)にて、ドイツ在住の詩人・四元康祐氏をお招きし、ゲスト講義を行いました。

タイトルの「翻訳の詩学」の翻訳とは、あるひとつの現実世界を、あるひとが自分自身の精神をプリズムの様な媒介として通過させ、その過程の中で変容させて、別の統一された秩序に照射する、ということではないか。そういう風に考えると、あらゆる表現行為は一種の翻訳行為であると言えるだろう。
詩を書くということは魅力的な言語を書くというのではなく、言語を道具として使い、この現実ではない別の現実に届こうとすることだろう。詩人は常に媒介をする存在である。
講義では、詩との出会いや、詩の翻訳についてお話ししていただき、たくさんの詩の解説や朗読をしていただきました。
講義のおしまいには、ご自身の詩からのクイズがあり、正解者には書籍をプレゼントしていただきました。

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今後のゲスト予定…………
7月10日(金)|中保佐和子[詩人、翻訳家]