English Inter-Active 講義録 vol.2
English Inter-Active(担当:Yelena Gluzman+中井悠)の講義内容をお伝えします。
5月9日の第二回目の授業では、はじめに講師(Yelena)によるシアター・アート作品を観賞した後、作者による解説と質疑応答が行なわれました。
次に、受講生(と講師)がそれぞれもっとも関心のある作家について、具体的な人名や作品名を出さないまま、その作品や活動を5分間にわたって紹介=宣伝するゲームを行ないました。じっさいに作品を見たり、聞いたりせずに、言葉の描写だけでできるかぎり他人の理解と関心を引くことが目指されました。
ゲームに続いて、担当の受講生による『潮干狩りマニュアル/manual for gathering shellfish』と題された、機知に富んだプレゼンテーションが行なわれました。
最後に、それぞれ別のジャンルで作品を作っている受講生たちの間で、どのようなコラボレーション作品が可能であるかをめぐり、全員でディスカッションを行ない、さまざまなアイデアが交わされました。
■ディスカッションに登場した一冊
Jerome Rothenberg, Technicians of the Sacred: A Range of Poetries from Africa, America, Asia, Europe and Oceania (Doubleday,1968).
詩人ジェローム・ローゼンバーグが編纂した世界各地の民族に伝わる伝統「詩」のアンソロジー。儀式用のインストラクションやヴィジュアル・ポエトリーなど、さまざまな種類の「詩」を含む。収録された「詩」と、フルクサスの「イベント」を始めとする、当時のパフォーマンス・アート作品との類似から、60年代から70年代にかけて多くのアーティストたちに多大な影響を与えた。