Theory Round Table 講義=林道郎[10月6日・10月13日]

October 1, 2011|講義

Theory Round Tableでは、林道郎氏(西洋美術史、美術批評)をお招きして、以下のテーマで連続講義を行なっていただきます。
なお本講座は「クリティカルな場所(臨界/エントロピー)」を通年の共通テーマとして開講されます。


普遍性への権利、その不可能性?
――美術と(不在の)コミュニティについて

「関係性の美学」という概念が90年代の美術を席巻したのは記憶に新しい。様々な批判にさらされた概念であり、すでに過去のものと考えられているかもしれない。この、ある意味で時代おくれの美学を再訪し、そこで提示された諸問題をてがかりに、まったく違った(アナクロニスティックな)方向へと思考の歩みを進めてみたい。ポスト・コロニアリズムや、より広くポスト・モダニズム、あるいはより通俗的な世代論など、様々な相対主義的思考が一般化し、美術実践の一般的な前提となりつつある現在、あらためて《普遍性》ということを「権利」として考えてみるための序説である。受講者とともにに議論を深めたい。
――林道郎

申し込み方法
*講座受講生以外の方も、1コマ2,000円の受講料で聴講することができます。(会員以外の方は、別途入会手続が必要です)
*事務室までお電話/ファックスでまたは直接ご予約ください(定員に達し次第受付を締め切りますのでお早めにお申し込みください)。

■日時:
10月6日(木)19:00-20:30
10月13日(木)19:00-20:30
■会場:四谷アート・ステュディウム講義室
※外苑前仮校舎での開講です。 【地図】
■受講料:各回2,000円
■お申し込み / お問い合わせ
近畿大学国際人文科学研究所東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒107-0061 東京都港区北青山2-7-25 神宮外苑ビル3F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300


林道郎はやし・みちお
1959年生まれ。西洋美術史、美術批評。上智大学国際教養学部教授。主な著書=『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』(全7冊、ART TRACE)、『ゲルハルト・リヒター』(共著、淡交社)など。主な訳書=エミール・ディ・アントニオ+ミッチ・タックマン『現代美術は語る――ニューヨーク・1940-1970』(青土社)など。


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