岡﨑乾二郎ゼミ基礎 2012年度パフォーマンスイベント

May 31, 2013|イベント

4月28日、GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVEにて、岡﨑乾二郎ゼミ基礎2012年度受講生によるパフォーマンスイベントが開催されました。

3月に開催された「あらかじめ準備されていた事柄、なれど──The act of taking something through a set of prescribed procedures」を踏まえ、その出品作をブラッシュアップするかたちで、3つの新たなパフォーマンスが上演されました。

参加者:川瀬瑠亜、川原卓也、河晴美、久保田貴之、佐々木智子、杉山雄規、渡邉卓哉

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左から|作:佐々木智子|作:川原卓也

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作:杉山雄規+川原卓也


1. 佐々木智子作品
男性が係員のように観客を誘導し一列に並ばせ、荷物や靴を預かるなどをする一方で、観客の身体部位に付箋でマーキングしていく女性がいる。それらとは無関係に、壁面に沿ってギャラリーを手足を折り曲げずに歩く女性と、それを追いかけるように床をモップがけする男性。というように対になる男女2組がそれぞれのタスクを行なう。

2. 川原卓也作品
自分の家族を、机に置いてあるテッシュやパン、ボンドや洗剤といった日用品に見立てて語り、次に自身の創作の悩みを告白しながら眼をつぶって室内を歩き回り(壁にぶつかったら方向転換して直線歩行を繰り返す)、最後にはそれらを食す。

3. 杉山雄規+川原卓也作品
4名の男性と2名の女性が各々段ボール箱を持って登場。チョコレートパウダーが溶かされた茶色い水の入った幼児用プールに浸かる男(彼だけは段ボール箱を持ってきていない)。描きかけの自画像を壁に貼り、それとは別の自画像を、眼を閉じ手で自分の顔を触りその記憶をたどって描く男。観客を自分の友人だと思い込んで話しかけ、ポラロイドでツーショットを撮る女。鏡に映った自分の姿を見、その気にくわない部位を、自分の服を脱いで徐々に覆って隠していく男。卵白をボールで泡立て、それで化粧する女。
それぞれがバラバラに行為するなか、梯子に乗って上からそれらの人物全員を監視する男がいる。彼はプールの男以外の人物を一人ずつ、ガムテープで縛り、茶色のプールに投げ飛ばして沈め、段ボール箱に密封する。最後は、その男自身がプールの男によって彼らと同じ目に遭わされるというパフォーマンス。