Theory Round Table シンポジウム 林道郎/松浦寿夫/岡﨑乾二郎

February 5, 2013|講義

実験場 2012

講座「Theory Round Table」の一環として、松浦寿夫氏(画家、西欧近代美術史)、林道郎氏(西欧近代美術史)、岡﨑乾二郎氏(当校ディレクター)によるシンポジウムが、12月19日に行われました。

50年代以降、単にフォーマルな構造としてだけではなく、社会的な出来事との交換作用として読み解ける作品がほとんど見られなくなっていく。三氏がこれまでも議論してきた村山知義や石子順三、宇佐美圭司らの作品/著作や、東京国立近代美術館での「美術にぶるっ!」展を取り上げながら、こうした感触について吟味されました。
決して一元化できない多層的な過去を持っていた50年代の中間層と、都市大衆として膨れ上がり、文化を支配していった60年代、70年代の中流とが、記憶(喪失)をめぐる問題として比較・分析され、忘却(外部の喪失)の後、内部的にどう対立性を組織していくかへと転じていった自同律的な構造の問題、さらにそこから、ナショナルなフレームや憲法に関する事柄が討議されました。

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