山崎広太 身体/言語ゼミショーイング|発する身体

October 15, 2011|イベント

8月4日、集中講座「身体/言語ゼミ」(講師:山崎広太)のショーイングとして《発する身体》がアサヒ・アートスクエアで行なわれました。

ショーイングでは、言葉を意味としてだけでなく視覚的・聴覚的に捉えた空海の実践を参照した、声を発する20分ほどの作品が発表されました。そこで基礎となるのは、発声の振動(バイブレーション)から身体のムーブメントを促す方法でした。また、そうした身体の運動が、部位同士の内在的な力のリアクションによって成り立つとき、身体は限りなく脱コントロールに近い状態であることがワークショップで検証されました。
ほぼダンス経験がない7名の受講生が出演し、それぞれの個別性を伴った声が、単語のように分節が明瞭なものから、歌のもとのような節を帯びたものまで、異なる仕方で用いられました。それらの身体-言語によって、必ずしも直接的なコミュニケーションに限定されない広がりをもつ、意味以前の領域を漂うような様々な関係性が舞台上で展開されました。

_MG_4424_thu.JPG_MG_4392_thu.JPG_MG_4432_thu.JPG
演出:山崎広太
コラボレーション:佐久間尊之、佐々木智子、四宮羊子、中道侑嗣、中保佐和子、早崎一修、原牧生
特別協力:Body Arts Laboratory

*ゼミは7月4日-7日の期間に行なわれました。