絵本講座 公開レクチャー=ぱくきょんみ

January 28, 2009|講義

12月12日、「アヴァンギャルドのための絵本講座」(講師=ぱくきょんみ)最終回が、公開レクチャーとして行なわれた。これまでは時代の先端をいく名だたるアーティスト達の軌跡追ってきたが、今回は、韓国の名もない人々が残した衣装、遺品に迫る。民族文化を抜きにしてアヴァンギャルド芸術を語ることが出来ない点を再考する内容でもあった。
その一連の講義の中で、朝鮮半島の伝統舞踊や伝統音楽もビデオでみたが、その舞踊や音楽の根底を流れる文化、生活とはどのようなものなのか、それを探っていくと、中国古代に体系化された陰陽五行思想に行き着くという。いわば、その世界観によって、朝鮮半島の人々が非日常から日常生活まで反映させてきた、色彩、その組み合わせやデザイン(意匠)を実際のもので辿った。人生の通過儀礼の衣裳(産まれてから死ぬまで人生の節目節目に何を着るものなのか)、着古した衣裳の一部や端切れをつなぎ合わせたポジャギ、いわゆる李朝民画など、ぱくさんのコレクションをみながら講義が進められた。[田原]

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