English Inter-Active 講義録 vol.3
May 29, 2007|講義
English Inter-Active(担当:Yelena Gluzman+中井悠)の講義内容をお伝えします。
第三回目の授業では、はじめに前回行なったゲームで紹介した作家の作品を持ち寄って、各自がプレゼンを行ないました。シャンタル・アッカーマン、エルネスト・ネトからクセナキス、エルメート・パスコアルまでさまざまなジャンルに渡る作品が提示され、話し合いが行なわれました。
後半では、講師を含む各参加者が一連の動作からなるパフォーマンスを考え、それを実行するためのインストラクションを紙に書いた後、パフォーマーとノーテーターのペアごとに分かれて順番に教室に入り、パフォーマーがオリジナルのインストラクションどおりに行なう動作を見ながらノーテーターが新しいインストラクションを書き、それを教室外で待機する次のパフォーマーに渡していくというゲームを行ないました。
インストラクション→パフォーマンス→インストラクション→パフォーマンス、と連なっていくこの「伝言ゲーム」を通じて、動作を的確に書き記すことと、書かれた指示を的確に遂行することの困難が把握されるとともに、そうした異なる「言語」形式のあいだを行き来する技術の習得が目指されました。
■ディスカッションで扱った作品
Hermeto Pascoal, Slaves Mass, 1978
Musica da Lagoa
Iannis Xenakis, Metastasis, 1954