トリシャ・ブラウン/岡崎乾二郎《I love my robots》公演報告会

April 26, 2007|研究

4月19日、GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE(四谷アート・ステュディウム1F)にてトリシャ・ブラウン/岡崎乾二郎《I love my robots》公演報告会が開催されました。

岡崎乾二郎による、トリシャ・ブラウン・ダンス・カンパニーとの協同作品《I love my robots》の舞台装置や音楽の基本コンセプトの説明の後、近年トリシャ・ブラウンが展開するドローイングの制作風景(作品が完成するまでの全過程)を記録した映像、今年1月アメリカで行なわれた《I love my robots》初演時の映像が上映されました。
このほかに、公演に使われた非人間型人間ロボット(ポルターガイスト型ロボット)「デクノボ(DekNobo)」のコンピュータ・シミュレーション・プログラムや、システム・エンジニアリングを担当した中村泰之の作品《o_e_kaki mixboard》の展示、質疑応答などが行なわれ、約3時間にも及んだ報告会は、来場者に衝撃を持って迎えられました。

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■作品データ
《I love my robots》2007 
トリシャ・ブラウン+岡崎乾二郎

コレオグラフィー:トリシャ・ブラウン
舞台美術(ロボット制作+コレオグラフィー):岡崎乾二郎
衣装:エリザベス・キャノン、岡崎乾二郎(コンセプト、原画)
照明:ジェニファー・ティップトン
音楽:ローリー・アンダーソン
ロボット/システム・エンジニア:福井裕司中村泰之
マネージメント:中井悠

公演データ:
・2007年1月18/20/21日(世界初演)
アレクサンダー・キャッサー劇場(ニュージャージー州、モンクレア州立大学)
・2007年1月26/27日
ゼラーバック・ホール(カリフォルニア州、UCバークレー)

■作品に関連するテクスト
"DekNobo Says", Kenjiro Okazaki

■レヴュー
"Motion Capture"(village voice, 2007/1/29)
"DANCE REVIEW ; They May Be Automatons, but They Sure Have Heart"
(The New York Times, 2007/1/20)
"Save the robots"(TIME OUT, 2007/1/18-24)
"Trisha Brown Interview"(Cal Performances)
「RealCities:030 from Montclair, New Jersey『I Love My Robots』」
(REALTOKYO, オリヴィア・クサイバティ, 2007/3/1)

■参考文献
岡崎乾二郎=監修『トリシャ・ブラウン――思考というモーション』
(ときの忘れもの, 2006)