絵本講座 ゲスト講義=四元康祐[5月22日]

April 22, 2009|講義

アヴァンギャルドのための絵本講座 旅する人篇(講師=ぱくきょんみ)では、四元康祐氏(詩人)をお招きして、講義を行なっていただきます。


翻訳の詩学

昨年の「絵本講座」では物理的な移動をめぐる詩の冒険、すなわち「旅の詩学」を論じましたが、今年は異なる言語間の移動、つまり「翻訳」を軸に、詩の本質を探ってみたいと思います。日本語には男言葉女言葉の区別がありますから、翻訳という行為には自ずと性差の問題も入ってきますね。さらに「翻訳」を外国語に限定せず、広く「ある表象体系から別の表象体系への変換行為」と定義するならば、およそすべての表現行為は翻訳であると云えるかもしれません。もっとも当店のモットーは論より実践、当日はエミリー・ディキンソンや海外現代詩人など多彩なゲストをお迎えして、具体的な作品に即したお話をするつもりです。どうぞお楽しみに。——四元康祐

申し込み方法
*受講生以外の方も、2,000円の受講料で聴講することができます。
*事務室までお電話/ファックスで、または直接ご予約ください
(定員に達し次第受付を締め切りますのでお早めにお申し込みください)。

■日時 : 2009年5月22日(金)
1時間目|四元康祐|18:30-20:00
2時間目|ぱくきょんみ|20:00-21:30
■会場 : 四谷アート・ステュディウム講義室
■受講料 : 2,000円
■お申し込み/お問い合わせ
近畿大学国際人文科学研究所 東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300

四元康祐よつもと・やすひろ
1959年生まれ。詩人。91年、ビジネスや金融理論をテーマとした詩集『笑うバグ』(花神社)でデビュー。以降、各詩集ごとに、中年、エグザイル、懐かしのTV番組、夫婦関係等のテーマを扱う。ドイツに在住して世界各地の詩祭に参加、その作品は10カ国以上の言語に訳され、セルビアとルーマニアでは訳詩集が出版されている。国際的な現代詩フォーラム「Poetry International Web」の日本エディターとして日本の現代詩を海外の読者に紹介。2008年より詩誌『びーぐる――詩の海へ』共同編集。また『現代詩手帖』を中心に、英独詩の翻訳や批評を発表している。


今後のゲスト予定…………
6月12日(金)18:30より|加島祥造[詩人、英文学者、水墨画家]