絵本講座 ゲスト講義=四元康祐[よつもと・やすひろ]

August 3, 2008|講義

「アヴァンギャルドのための絵本講座 20世紀のテーゼとしての女性と表現」
(講師=ぱくきょんみ)、後期第1回ゲストとして詩人の四元康祐さんをお招きします。

前期さいごの授業で「ドイツ表現主義舞踊の変遷」の映像を見てきましたが、
四元さんは90年代からドイツ在住の日本語詩人として活躍されています。
今回、里帰りの貴重な時間をぬって駆けつけてくださることになり、
レクチャー前に伝言も頂戴しました。
たくさんの方々の参加をお待ちしています。

なお、これからのゲスト予定は、
10月10日 國峰照子(詩人)
11月28日 水田宗子(城西国際大学学長、女性学研究)


――四元康祐からの伝言

数年前から世界各地の詩祭に参加し始めました。ガレリア湖のほとりの修道院、戦禍の生々しいボスニア、フランスの精神病院、世界最北にあるノルウェーの港町、さまざまな場所で、さまざまな言語に混じって、日本語の詩を響かせてきました。と同時に、日本の現代詩を英訳を介して世界の読者に紹介したり、反対に世界各国の詩を日本語に翻訳するという仕事も続けています。こうした物理的な、また言語上での〈移動と越境〉を通して、少しずつ見えてくるものがあります。ダンテの『神曲』と、紀貫之の『土佐日記』と、リルケやエミリー・ディキンソンに共通するもの。普遍性と地域性、垂直と水平、リンガ・フランカ、エグザイル(亡命・放浪)の詩学……
当日には各国の詩祭の模様を交えつつ、大文字で書かれた〈詩〉探しの旅に出かけてみたいと思います。
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申し込み方法
*講座受講生以外の方も、2,000円の受講料で聴講することができます。
*受講ご希望の方は、事務室までお電話/ファックスで
または直接お申し込みください(定員に達し次第受付を
締め切りますのでお早めにお申し込みください)。

■日時 : 2008年9月12日(金)
1時間目|四元康祐|18:30-20:00
2時間目|ぱくきょんみ|20:00-21:30
■会場 : 四谷アート・ステュディウム講義室
■受講料 : 2,000円
■お申し込み / お問い合わせ
近畿大学国際人文科学研究所 東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30-16:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300


四元康祐[よつもと・やすひろ]
1959年生まれ。詩人。1991年、ビジネスや金融理論をテーマとした詩集『笑うバグ』でデビュー。
以降、各詩集ごとに、中年、エグザイル、懐かしのTV番組、夫婦関係等のテーマを扱う。
最近詩集に『泥の暦』(田口犬男との共著)。ドイツに在住して世界各地の詩祭に参加、
その作品は10カ国以上の言語に訳され、セルビアとルーマニアでは訳詩集が出版されている。
ロッテルダムに本部をおく国際的な現代詩フォーラム「Poetry International Web」
日本エディターとして日本の現代詩を海外の読者に紹介。2008年9月に創刊予定の
詩誌「びーぐる――詩の海へ」では共同編集に参加。また「現代詩手帖」を中心に、
英独詩の翻訳や批評を発表している。