タングラム(tangram)とは、三角形5枚、正方形1枚、平行四辺形1枚の、合わせて7枚の小片(タンという)で様々な形を作るパズルである。エドガー・アラン・ポーやナポレオンも愛用したといわれるこの遊びは、中国に起源を持ち1880年に欧米に伝わったという説がある。『世界のゲーム』の著者フレデリック・グリュンフェルドは、この7片の組み合わせで、少なくとも1600種類のデザインが可能だと言っている。
壁の2つの平行四辺形は両方とも、同じ7つの小片すべてを使って構成されたものである。だが片方の平行四辺形には空白がある。この空白はどこからもたらされたか?

[図]

参考文献 坂根厳夫『遊びの博物誌1』 朝日文庫、1985年

2003 | 36×109×3cm(×2)