批評(創造)の現在シリーズ――2 講師=濱野智史/岡﨑乾二郎
September 4, 2009|講義
極薄な環境世界
Inframince/environment
7月25日、批評(創造)の現在シリーズ第2回が開催され、濱野智史氏(情報社会論)のレクチャーに続いて、岡﨑乾二郎(本校ディレクター)との対談が行われました。
前半の「今日における創造的環境と設計について――主に経営情報学の視点から」と題した濱野氏のレクチャーでは、「複雑な自生的秩序(セミラティス)」が実現されている、この10年間のインターネット環境への人為的な介入を探る立場から、人工物(システム)におけるモジュール化に注目し、ネット環境をめぐる議論の分析が展開されました。さらに、アーキテクチャ(インフラ/環境)の可視/不可視性をめぐる議論への応答がはかられました。
後半の対談では、モジュールの形成され方は、認知の限界・道具・生産組織のレベルで異なるとの論点から、作品と批評の関係、著作権制度に潜む法的権力の問題にまでおよぶ横断的な議論が、質疑応答を交えて行われました。
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