岡田温司|絵画の根源へ

July 28, 2009|講義

講座「THEORY ROUNDTABLE」の一環として、岡田温司氏(西洋美術史)による講義が、7月11日に行なわれました。

講義では、絵画の起源をめぐり、「影」プロジェクション(投影)、「痕跡」タッチ(接触)、「鏡像」リフレクション(反射=反省)の三つの神話を検証しました。
影においては『博物誌』の「大プリニウス」の物語を、痕跡においては主に「マルディリオン」の物語を、鏡像においてはアルベルティの『絵画論』にある、ナルキッソスの物語を取り上げ、さまざまな絵画作品と比較しながら、三者に共通する性格と、その根源に横たわるパラドクスを分析しました。

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