Theory Round Table 講義=蔵屋美香[10月23日・30日]

October 15, 2013|講義

Theory Round Tableでは、蔵屋美香氏(東京国立近代美術館美術課長)をお招きして2回にわたって、以下のテーマでそれぞれ講義を行なっていただきます。
なお本講座は、『芸術と(いわれる)生産過程あるいは「生」活 』を2013年度の共通テーマとして開講されます。

10月23日
歴史はぶり返す:1910年代から2010年代へ

1910年代から2010年代まで、約100年の長さで日本の美術の流れを考えるとき、どのようにそれを構造化することができるか。今回は仮説的に、関東大震災/阪神大震災/東日本大震災の三つの震災を構造化のための手がかりに据え、そこから見えてくる反復と差異の様相を探ります。主に取り上げる作家は、北脇昇と香月泰男です。彼らは時代の状況にいかに対応したのでしょうか。それは今日を生きるわたしたちにどのようなヒントをもたらすでしょうか。10月22日から始まる東京国立近代美術館MOMATコレクション特集「何かがおこってる:1907-1945の軌跡」に対応する内容です。

10月30日
たたかうからだ 2:からだでたどる日本の美術1907-1945

7月に横浜blanClassで行った、日本近代美術でたどる1907-1945の身体表現の流れ。今回はそのパワーアップ・バージョンです。第一回の講義とリンクしながら、同じ時代を、今度は表現された身体という観点から読みときます。ねじれた身体、脱亜入欧の身体、前衛の身体、屹立する身体、そして横たわる身体、刺し違える身体。実際に身体を動かしてポーズを取りながら話を進めるので、動きやすい服装で来てください。膝をついても痛くないよう、座布団かヨガマットの持参をおすすめします。

…………………………………………………………………………………………………………

申し込み方法
*この講座の受講生以外の方も、1コマ2,000円の受講料で聴講することができますが、会員以外の方は、別途入会手続が必要です(入会金:3,000円)。
*事務室までお電話/ファックスでまたは直接ご予約ください(定員に達し次第受付を締め切りますのでお早めにお申し込みください)。

■日時:2013年
10月23日(水)19:00-20:30
10月30日(水)19:00-20:30

■会場:四谷アート・ステュディウム講義室 【地図】
■受講料:各2,000円

■お申し込み / お問い合わせ
近畿大学国際人文科学研究所東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300


蔵屋美香くらや・みか
東京国立近代美術館美術課長。主な企画=2009年「ヴィデオを待ちながら——映像、60年代から今日へ」(三輪健仁と共同キュレーション)、「寝るひと・立つひと・もたれるひと」、10年「いみありげなしみ」、11年「路上」、11-12年「ぬぐ絵画——日本のヌード 1880-1945」(第24回倫雅美術奨励賞、以上、東京国立近代美術館)。13年「第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館」キュレーター。主な論考=「麗子はどこにいる?——岸田劉生 1914-1918の肖像画」『東京国立近代美術館 研究紀要』第14号。

- Theory Round Table 今後の講義日程>>