岡﨑乾二郎|歴史と主題 subject を考える

May 10, 2013|講義

4月13日、講座「芸術理論ゼミ」(講師=岡﨑乾二郎)の2013年度に向けて予告となる講義が行なわれました。

歴史の断絶を経て、経験や知覚、情報の配置が変わった後の思考はいかに可能か。プッサンの絵画《Et in Arcadia ego(我もまたアルカディアにありき)》を軸に、古代エトルリア人の死者の街「チェルベテリの墳墓群」やその墓内の彫刻と、それらが後にD. H. ロレンス、ピカソやジャコメッティらに与えた影響など、豊富な事例とともに、時間・空間の連続性を前提としないロマン主義的思考を捉え直すための論が展開されました。

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 ―「明治以降の日本で生産された美術」(日本という近代国家に帰属させられた作品)を中心に