いとうせいこう/岡﨑乾二郎|耕作=culture=工作

January 30, 2012|講義

Nature of Future―生活文化・耕作ゼミ」(講師=北川裕二)では、10月8日、いとうせいこう氏(作家/文芸創作)をお招きし、「耕作=culture=工作」をテーマに本校ディレクター岡﨑乾二郎と対談を行ないました。

震災原発事故によって生み出された、数万年というこれまで認識されてこなかったタイムスケールが、現在性という時間の把捉を変化させ、連続的だと思われてきた空間/時間に亀裂をもたらしました。そうした問題に対して、植物の構造をモデルにしながらカウンターカルチャーとしての技芸の抵抗のあり方が議論されました。
風媒、虫媒、様々な形で移動し、同時多発的に開花する植物たち。特定の場所に定住しているように見える植物が起こす運動のネットワークを、時間/空間共に非連続的な場所同士が結びつくような文化の伝達の根源的なあり方として考えた議論が展開されました。

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