田中正之|「不気味なもの」、主体の危機と防衛
September 12, 2011|講義
講座「Theory Round Table」の一環として、田中正之氏(西洋近代美術史)による講義が、7月20日に行われました。
フロイトの「無気味なもの」とはなにか。彼の3つのテクスト(「無気味なもの」、「メデューサの首」、「快感原則の彼岸」)を同時に視野に収めながら、 主体の危機と防衛の問題が考察されました。
また、そうした思考を土台に、ピカソの《アヴィニョンの娘たち》、ウィレム・デ・クーニングの《女》の連作、マン・レイの諸作品などをとりあげ、恐怖、不安がどのようにイメージ化され、そしてそれをイメージ化することがいかに防衛的な機構であるかが検証されました。