山崎広太 身体/言語ゼミ ショーイング

August 3, 2008|イベント

ダンサー/振付家の山崎広太さんを講師に招いた4日間のコンポジション・ワークショップ「身体/言語ゼミ」の最終日7月6日に、成果発表としてショーイングが行なわれました。

ワークショップでは、ショーイングを目指しつつ、ダンスと言葉、そして舞踏の関係の結び方が探究されました。まず、言葉(イメージ)からムーブメント(型)を生み出す舞踏のアプローチ[]を実践したのち、そのメソッドを応用して、ある型から別の型へと移行するポイントを記憶するための手がかりとして、言葉を用いる振付の演習を行ないました。さらに、藤富保男の詩「魔法の家」の各節が参加者に与えられ、振付とまったく無関係なこのテクストを喋りながら動くことが課されました。またそこでは同時に、わずかでゆっくりとした動きが、それ以前とは異なる身体の状態を感じさせるようなムーブメントを創出することが問われました。

約1時間のショーイングは、12名の参加者(ダンス歴不問)が出演し、照明はフラットな蛍光灯のまま、パフォーマーが発する声以外の音響要素はなしで行なわれました。そして、ワークショップで作り上げたムーブメントをソロまたはデュオで行なうパート、全員がある設定でインプロヴィゼーションを行なうパート、また互いに見る-見られる関係にあるパフォーマー2組をさらに他のメンバーたちが「観光」するパートなどから構成されました。

●土方巽のメソッドが参照されました。

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振付:山崎広太
出演:石井則仁、石和田尚子、印牧雅子、小竹花枝、佐々木智子、
陶山夕香、長尾圭介、長倉友紀子、古舘順一、三品安美、
安平和馬、横川Waynie
会場:GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE
使用テクスト:藤富保男「魔法の家」(『藤富保男詩集』思潮社、1973、所収)

※ワークショップは、2008年7月3日から6日に同会場にて行なわれました。
過去のワークショップ
第1回|2006年6月28日, 7月5日, 7月12日|身体/言語ゼミ
第2回|2007年7月25日-28日|身体ワークショップ+ショーイング