山崎広太身体ワークショップ ショーイング
August 8, 2007|イベント
7月28日、GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVEで、振付家/ダンサーの山崎広太さんによる4日間全7回身体ワークショップのショーイング(発表会)が行なわれました。
ワークショップでは、他人(パートナー)の動きを観察して再現した後、アレンジを加えることで自分の動きを作り出す、また、一端はじめた動きの持続や方向を断つために即興で言葉を発するなどの演習が行なわれ、ショーイングは、そこから抽出されたムーブメント(一連の振り)をもとに再構成されました。
また、昨年に続いて2回目となるこのワークショップでは、振付の作り方により焦点が当てられ、他人の動きや言葉によって変化する身体の状態を観察しながら、即興ではなく、各自が繰り返すことができるムーブメントを作ることが目指されました。
■ワークショップに寄せたノート|山崎広太
ヴィトゲンシュタインの言語ゲーム。日常の中にあるシステム化された言語と身体の微妙な関係、日常の所作と時間との関係、ポストモダンなムーブメントと物との関係など、多様な身体との関係性としてのビジョンを作り出す。山崎の変わったムーブメントを真似することから、すでに参加者は、自分のムーブメントを考え出していると考える。ダンス経験者でなくても大丈夫です。山崎のテキストから、その場の雰囲気、それぞれのダンサーのポジションを受け入れることから始まり、絶えずお互いコミュニケーションをしながら、独自のムーブメントを創り出し、それによって自分の持っているオリジナルな身体を気づかせ、良い悪いで判断するのではなく、ここの身体がもつ唯一独自のムーブメントが何なのか探る。最後の日にはショーイング。
※ワークショップは、2007年7月25日から28日に行なわれました。