Theory Round Table 講義=松浦寿夫[10月4日・10月11日]

September 21, 2012|講義

Theory Round Tableでは、松浦寿夫氏(画家、西欧近代絵画史)をお招きし、以下のテーマで講義を行なっていただきます。
なお本講座は、「美術史再考――知覚の変動としての歴史あるいは知覚されたものとしての歴史」を2012年度の共通テーマとして開講されます。【講義スケジュール】

ルクレティウスの読者セザンヌ

セザンヌがさまざまな文学作品の読者であり、またその青年期に詩作も試みたこともよく知られている。その広範な読書のなかでも特権的な対象のひとつであるルクレティウスの思考の作用力について検討してみたいと思う。とはいえ、具体的な絵画作品のなかにルクレティウスの翻案的な要素を見出すというよりも、自然に対する態度の選択という点に注目したい。後半の部分では、イギリスにおけるセザンヌ受容の原子論的な認識の点で、改めてルクレティウスとの接点を検討したいと思う。――松浦寿夫

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申し込み方法
*この講座受講生以外の方も、1コマ2,000円の受講料で聴講することができますが、四谷アート・ステュディウム会員以外の方は、別途入会手続が必要です(入会金:3,000円|3年間有効)。
*事務室までお電話/ファックスでまたは直接ご予約ください(定員に達し次第受付を締め切りますのでお早めにお申し込みください)。

■日時:
10月4日(木)18:30-20:00
10月11日(木)18:30-20:00
■会場:四谷アート・ステュディウム講義室 【地図】
■受講料:各2,000円
■お申し込み / お問い合わせ
近畿大学国際人文科学研究所東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300


松浦寿夫まつうら・ひさお
1954年生まれ。画家、西欧近代絵画史。東京外国語大学教授。主な著書=『講座20世紀の芸術 第4巻 技術と芸術』『講座20世紀の芸術 第8巻 現代芸術の焦点』(いずれも共著、岩波書店)、『朝日美術館 西洋編9 ボナール』(共編著、朝日新聞社)、『モデルニテ3×3』(共著、思潮社)、『村山知義とクルト・シュヴィッタース』(共著、水声社)、『絵画の準備を!』(岡崎乾二郎との対談、朝日出版社)など。


前期レポート松浦寿夫|キュビズム再考

Theory Round Table 今後の講義
中谷礼仁|10月18日(木)|10月25日(木)|11月1日(木)18:30-20:00
林道郎|11月22日(木)|11月29日(木)19:00-20:30
岡田温司|12月22日(土)18:30-20:00