Theory Round Table 講義=林道郎[7月5日・12日]

June 21, 2012|講義

セザンヌ補遺:パズラーとしての画家――水浴図をめぐって

「水浴図」は、セザンヌを語る上での鬼門とされてきた。セザンヌをめぐる言説は、いまだに、メルロ=ポンティが仮構した問題群――風景画を起点とする――を中心に組織されている。一旦、それを括弧に入れて、「水浴図」の方からセザンヌに接近すると何が見えてくるだろうか。そのことをあらためて考えてみたい。先日の東京外国語大学での発表では「カード遊びをする人々」について論じたが、その補遺としてのセザンヌ考。――林道郎

Theory Round Tableでは、林道郎氏(西洋美術史、美術批評)をお招きし、2回にわたって講義を行なっていただきます。
なお本講座は、「美術史再考――知覚の変動としての歴史あるいは知覚されたものとしての歴史」を2012年度の共通テーマとして開講されます。

【Theory Round Table 開講スケジュール】

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申し込み方法
*この講座の受講生以外の方も、1コマ2,000円の受講料で聴講することができますが、会員以外の方は、別途入会手続が必要です(入会金:3,000円、3年間有効)。
*事務室までお電話/ファックスでまたは直接ご予約ください(定員に達し次第受付を締め切りますのでお早めにお申し込みください)。

■日時:
7月5日(木)19:00-20:30
7月12日(木)19:00-20:30
■会場:四谷アート・ステュディウム講義室 【地図】
■受講料:各2,000円

■お申し込み / お問い合わせ
近畿大学国際人文科学研究所東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300


林道郎はやし・みちお
1959年生まれ。西洋美術史、美術批評。上智大学国際教養学部教授。主な著書=『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』(全7冊、ART TRACE)、『ゲルハルト・リヒター』(共著、淡交社)、『シュルレアリスム美術を語るために』(共著、水声社)など。訳書=エミール・ディ・アントニオ+ミッチ・タックマン『現代美術は語る――ニューヨーク・1940-1970』(青土社)など。