ことばのpicture books講座 ゲスト講義=中村輝子[10月28日]

October 13, 2011|講義

ことばのpicture books講座 あわいに在る編(講師=ぱくきょんみ)では、中村輝子氏(ジャーナリスト)をお招きし、以下のテーマで講義を行っていただきます。

講義テーマ
「さあ、庭から出てお行き。」(『ビラヴド』より)

人々の「場所」の移動には、旅があり、亡命があり、流民があり、そしてさまざまな文化の架橋が生まれます。
それは、暴力的な外部の世界の「歴史」ではなく、日常的な感覚が描く、「歴史」を語ってくれます。私自身の翻訳した作品や異文化社会を体験する中から、人種的、文化的差異に身をさらした人たちの言語表現の意味を考えたいと思います。

使用テキスト[予定]………『騾馬とひと』(ゾラ・ニール・ハーストン、平凡社ライブラリー)、『力の問題』(ベッシー・ヘッド、学芸書林)、『エクソフォニー』(多和田葉子、岩波書店)など。

■日時:10月28日(金)20:00-21:30
■会場:四谷アート・ステュディウム 仮校舎講義室【地図】
■受講料:2,000円
■お申し込み/お問い合わせ:
近畿大学国際人文科学研究所 東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒107-0061 東京都港区北青山2-7-25 神宮外苑ビル3F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300


中村輝子なかむら・てるこ
1938年生まれ。ジャーナリスト。東京大学社会学科卒業後、共同通信社で文化部記者として、文化、思想、政治、社会運動などをフィールドとし、対象は国内外にも及ぶ。74年、ハーヴァード大学ニーマン・フェロー。中国、朝鮮を主にアジア地域を視野においた企画 『アジア学の展開のために』(創樹社)をはじめ、多数の企画・取材に参加。かたわら、個人的関心から朝鮮民俗芸能の研究、黒人女性作家の作品、米国の人種問題について著作、山岳図書などの翻訳をする。編集委員、論説副委員長時代の編著 『生の時・死の時』(共同通信社)で新聞協会賞受賞。著書= 『女たちの肖像』(人文書院)。訳書=ジョー・シンプソン 『死のクレバス』(岩波書店)など多数。


【今後のゲスト講義スケジュール】
11月11日(金)………和田忠彦(イタリア文学者、東京外国語大学副学長)
11月25日(金)………羽田澄子(記録映画作家)
12月9日(金)………藤富保男(詩人)