Theory Round Table 講義=松浦寿夫[5月13日・27日]

April 26, 2010|講義

Theory Round Tableでは、松浦寿夫氏(画家、西欧近代美術史)をお招きして、以下のテーマで前期2回にわたり講義を行なっていただきます。
なお本講座は「制作とプレゼンテーション」を通年の共通テーマとして開講されます。

いくつかの言語学的な概念について

今回の連続講義では、「制作とプレゼンテーション」という大枠が与えられたが、当然のことながら、美術界で生きていくための即効的なプレゼンテーションの諸技術を提示する意図はまったくない。むしろ、この「制作とプレゼンテーション」という題目に含まれている制作という項とプレゼンテーションという項を結ぶ「と」という接続詞を疑うことからしか議論は開始されえないはずだ。この「と」を疑わないことの帰結が、作品に対する説明過剰性という事態を産出するのではないだろうか。
そこで、今回の講義ではいくつかの言語学的概念、とりあえず、恣意性とパラディグマティックという二つの概念を検討することから開始しようと思う。その作業を通して、「視覚的」とみなされる美術作品と言語体系との関係の検討に入りたいと思う。
――松浦寿夫

申し込み方法
*講座受講生以外の方も、各回2,000円の受講料で聴講することができます。
*事務室までお電話/ファックスでまたは直接ご予約ください(定員に達し次第受付を締め切りますのでお早めにお申し込みください)。

■日時:2010年5月13日(木)・27日(木)各日18:30-20:00
■会場:四谷アート・ステュディウム講義室【地図】
■受講料:各2,000円
■お申し込み / お問い合わせ
近畿大学国際人文科学研究所東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300


松浦寿夫まつうら・ひさお
1954年生まれ。画家、西欧近代絵画史。東京外国語大学教授。主な著書=『講座20世紀の芸術 第4巻 技術と芸術』『講座20世紀の芸術 第8巻 現代芸術の焦点』(いずれも共著、岩波書店)、『朝日美術館 西洋編9 ボナール』(共編著、朝日新聞社)、『モデルニテ3×3』(共著、思潮社)、『村山知義とクルト・シュヴィッタース』(共著、水声社)、『絵画の準備を!』(岡崎乾二郎との対談、朝日出版社)など。

【Theory Round Table 前期講義スケジュール】