THEORY ROUNDTABLE 講義=田中正之[6月25日]
THEORY ROUNDTABLEでは、このたび田中正之氏(西洋近現代美術史)をお招きして講義を行なっていただきます。
二元論と境界をめぐって
もはや古典とも言えるがジャック・デリダのパロールとエクリチュール(とパルマコン)をめぐる議論をもとに、西洋の認識論における二元論的問題をもう一度確認することから始めたいと思う。そして、それをモダニズム的議論へも敷衍して、モダニズム的美術理論が、いかに二元論的思考に依拠していたかを見く。さらに、デリダにととどまらず、ホミ・K・バーバのポスト・コロニアリズムをめぐる議論も参照しながら、二元論の超克と、境界的領域への強い意識を、ポスト・モダニズム的美術のひとつの特徴として捉え、その意義を論じていきたい。――田中正之
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申し込み方法
*講座受講生以外の方も、2,000円の受講料で聴講することができます。
*事務室までお電話/ファックスでまたは直接ご予約ください(定員に達し次第受付を締め切りますのでお早めにお申し込みください)。
■日時 : 6月25日(木)18:30-20:00
■会場 : 四谷アート・ステュディウム講義室
■受講料 : 2,000円
■お申し込み / お問い合わせ
近畿大学国際人文科学研究所東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30−17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300
田中正之|たなか・まさゆき
1963年生まれ。西洋近現代美術史。武蔵野美術大学准教授。国立西洋美術館主任研究員(1996-2007年)を経て現職。展覧会として、00年「ピカソ:子供の世界」、04年「マティス」展、07年「ムンク」展などを組織。主な論文=「マン・レイにおける女性の目の表現と『不気味なもの』」『美学』第50巻第3号(美学会)、「アリアドネー・ポーズとウォルプタス」『西洋美術研究』No.5(三元社)など。
THEORY ROUNDTABLE 講義日程……………………
6月11日(木)・7月9日(木)18:30-|松浦寿夫[詳細]
7月11日(土)18:15-|岡田温司