[7月集中講座]山崎広太 身体/言語ゼミ 受講生募集
世界的に活躍する振付家/ダンサーの山崎広太さんを迎え、4回目を数える、4日間特別集中ワークショップを開催します。
各国を移動し、振付・公演を行なう山崎さんが、創作、そして舞踏とは何かを原理的に探究するコンポジションクラスをベニントン・カレッジで終えた後、その成果を持ち帰って、四谷アート・ステュディウムに来校します。研ぎ澄まされた振付のメソッドと、そこから紡ぎ出されるダンスの時間に立ち会うワークショップ、奮ってご参加ください。
ワークショップ概要
脳における、空間の把握は、ポジションが違えば、それぞれの主観で違うものであるという。それは、劇場において、お客として観る、椅子に座るポジションでもそうだと信じる。真ん中に座っている人と、端に座っている人とでは空間の把握が違うのである。では、この見ている-見られている関係を、ポジションをどんどん変え、もっとデフォルメしたらどうなるだろうと推測する。ある空間で、端で見たり、一列に並んで見たり、まして動きながら見ること、見られている方も、どんどん移動することが可能である。
一方、身体のムーブメントのノーテーションの一つに、舞踏のように、言葉によるイメージとしてのノーテーションがある。しかし、この方法で言葉からムーブメントのフレーズを作ることは意外と簡単ではあるのだが、そのフレーズが、いったいどこから由来しているのか考えたり、身体論的なアプローチから、または作品創作において解明することは、膨大な時間を要すると思われる。そしてある意味、それは退屈な作業なのだが、僕自身、少しずつ取り組まなければいけないことである。その試みとして、完成された言葉、短編集などをテキスト、またはコンセプトに、先ほどの見ている-見られている関係で、作品を創ることができることを発見した。それは建築的であり、映画的でもあり、音楽的でもあり、演劇的でもあり、そしてダンス作品なのである。これを、短い期間ではあるが、四谷アート・ステュディウムで取り組みます。
――山崎広太
※ダンス未経験者も受講可能です。
■日程/時間
7月18日(土)15:00−18:00
7月19日(日)18:30−21:30
7月20日(月・祝)18:30−21:30
7月21日(火)18:30−21:30 ※ショーイングあり
※ショーイングは、WSと会場が異なります。
また、足立智美のMusique Non Stopゼミとの合同ショーイングとなります。
■会場
ワークショップ|GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE(校舎1階)
ショーイング|旧四谷第三小学校体育館(校舎隣)
■受講料
16,000円/全8回(1回=1時間30分)
■問い合わせ/申し込み先
近畿大学国際人文科学研究所 東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300
※定員に達し次第締め切りますので、お早めにお申し込みください。
山崎広太|やまざき・こうた
振付家、ダンサー。カンパニーKota Yamazaki Fluid hug-hug主宰。ベニントン大学ゲスト講師、コロンビア大学非常勤教授。
1989年CNDCアンジェに招聘され、ダニエル・ラリューと共同制作。94年バニョレ国際振付賞受賞。96年カンパニー rosy Co.設立(2001年解散)、国内外で多数公演を行なう。07年振付家部門でベッシー賞受賞。08年より社会におけるアーティストのためのオーガニゼーションBody Arts Laboratoryメンバー。
主な作品=《Chinoise Flower》《Cholon》(伊東豊雄とのコラボレーション)、《Fagaala》(ジャンメイ・アコギーとの共同振付)、《Rise:Rose》《Chamisa 4℃》など。
ブログ=Body Arts Laboratory Blog
>>2008年度ワークショップ・ショーイングの模様
>>山崎広太さんのコメントが掲載された『artictoc vol.2』