「これからの芸術、これまでの芸術」シリーズ プレ・セッション[4月22日]

April 10, 2012|講義

2012年度特別講座「これからの芸術、これまでの芸術」シリーズのプレ・セッションとして、6名の若手作家、批評家によるトーク・セッションを行います。

いままでとはもう違う。体感として誰にもそれは疑いようがない。客観的データもそれを裏付ける。けれどこのリアルな体感を論じることのできる言葉や論理はまだ現れていない。(旧来の論理とそれに依拠した制度の空転と破綻こそが示されたのだから)。

芸術に可能性があるか。という問いはナンセンスである(芸術を支持してきた枠組みが無効になりつつあるのは確かだが)。いや、そもそも芸術は可能性としてしか理解されないとき、その可能性を奪われてきたのだ。では芸術はいかなるフレームをつくって生き延びるだろうか。

これまでとこれからを冷徹に弁別し、のりこえる知恵を、これからを決定する覚悟と力のある注目の論者たちが、毎回問題を絞りながら語りあいます。いま芸術は?そして芸術と芸術が取り結んでいた世界はどうなるのか。

ゲスト…………
石川卓磨[美術家]
上村卓大[美術家]
蔵屋美香[東京国立近代美術館美術課長]
沢山遼[美術批評]
渡辺泰子[美術家]
山本良浩[映像作家]

*「これからの芸術、これまでの芸術」は通年で開催されるシリーズ講座です。
今後の詳細や受講方法については、追って当webサイト等でお知らせします。

■日時:4月22日(日)16:00-18:00
■会場:四谷アート・ステュディウム講義室 【地図】
■受講料:2,000円
●4月22日までに受講申し込みをいただいた方に限り、当イベント参加料をキャッシュバックいたします。(※受講料納入時に相殺いたします)
●当イベントは、早期申込者特典「無料ご招待」対象講座です。

お申し込み方法
*会員以外の方も2,000円の受講料で聴講することができます。
*事務室までお電話/ファックスでまたは直接ご予約ください。会員の方に限り、メール申し込みも受け付けます。
*早々に定員に達することが予想されますので、お早めにお申し込みください。
(定員に達し次第受付を締め切りますのでお早めにお申し込みください)

■問い合わせ/申し込み先
近畿大学国際人文科学研究所 東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300


石川卓磨いしかわ・たくま
1979生まれ。美術作家/批評。主な展覧会=世界と孤独Vol.2 石川卓磨展(2012年、日本橋タカシマヤ6階美術画廊X)、似て非なるもの|Similarity and Unsimilarity(宮下さゆりとの2人展、2012年、TALION GALLERY)。主な評論=「クリストファー・ウィリアムスのリンゴ 」『所沢ビエンナーレ「引込線」2011』、「折り返される場所 "アメリカ抽象絵画の巨匠バーネット・ニューマン"展」『美術手帖』2010年11月号

上村卓大かみむら・たかひろ
1980年生まれ。彫刻家。主な展覧会=変成態―リアルな現代の物質性―(2009年、ギャラリーαM)、アートプログラム青梅―循環の体(2010年、青梅織物工業共同組合施設)、Sunlit Boulevardiers(2011年、上村卓大自宅)、TSCA Rough Consensus(2012年、ホテルアンテルーム京都 GALLERY 9.5)

蔵屋美香くらや・みか
東京国立近代美術館美術課長。主な企画=ヴィデオを待ちながら―映像、60年代から今日へ(2009年、東京国立近代美術館、三輪健仁と共同キュレーション)、寝るひと・立つひと・もたれるひと(2009年、同)、いみありげなしみ(2010年、同)、路上(2011年、同)、ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945(2011-12年、同)。主な論考=「麗子はどこにいる?―岸田劉生 1914-1918の肖像画」(『東京国立近代美術館 研究紀要』第14号、2010年)。

沢山遼さわやま・りょう
1982年生まれ。美術批評。武蔵野美術大学非常勤講師。主な論文=「ジャクソン・ポロック――隣接性の原理」『ART TRACE PRESS 01』(2012年、ART TRACE 出版)、「盲目的遮蔽空間――先キュビスムと《アヴィニョンの娘たち》」『ART CRITIQUE no.2』(2012年)など。

渡辺泰子わたなべ・やすこ
1981年生まれ。作家。主な個展=tempestoso / fantastico(2011年、Gallery The Fine Art Laboratory)、starlight star(2010年、GALLERY SIDE2)、Chorus(2008年 、GALLERY SIDE2)、主なグループ展=絵画のなかで/へ(2012年、MA2 Gallery)、TRANSACTION(2008年、GALLERY SIDE2)、上を向いて歩こう!プロジェクト(2006年、青森商店街)

山本良浩やまもと・よしひろ
千葉県生まれ。映像作家。東京芸術大学先端芸術表現科卒業。主な展覧会=取手アートプロジェクト(2006年、取手終末処理場)、イメージフォーラム・フェスティバル(2011年、新宿パークタワー)、第15回文化庁メディア芸術祭(2012年、東京国立新美術館)、アートアワードトーキョー丸の内(2012年、行幸地下ギャラリー)