座談会|キッチュとは何か、あるいは<価値真空状態>の芸術 ―石子順造を読む

January 16, 2012|お知らせ

ART TRACEの企画による以下の座談会に、「Theory Round Table」講師の松浦寿夫さん、林道郎さん、当校ディレクター岡﨑乾二郎が参加します。

キッチュとは何か、あるいは<価値真空状態>の芸術
―石子順造を読む

成相肇[府中市美術館学芸員]
岡﨑乾二郎
林道郎
松浦寿夫[モデレータ]

美術、漫画、キッチュを無差別的に論じた批評家、石子順造の活動を検証する試みとして、現在、府中市美術館において「石子順造的世界」展が開催されている。美的価値の体系を体現する美術館という仕組みのなかで、無差別性という徴を帯びるがゆえに反=美術館的な思考を再構築するという点で、逆説的でしかありえないこの注目すべき試みの余白で、いま一度石子順造の思考を再検討してみたい。
とはいえ、この批評家の活動をその歴史的な条件の下で検討すると同時に、現在、改めて、「石子順造的世界」を要請する思考の様態もまた検討の対象となるべきだろう。そこで、<価値真空状態>(ヘルマン・ブロッホ)の徴ともいえるキッチュという概念の検討から開始することにしよう。

■日時:1月26日(木)19:00-[18:30開場]
■会場:ART TRACE GALLERY
東京都墨田区緑 2-13-19 秋山ビル1F【地図】
■参加費:500円
■要申し込み/定員50名
【詳細】

■お問い合わせ:
ART TRACE GALLERY
http://www.gallery.arttrace.org/

Mail. info@arttrace.org