ことばのpicture books講座 ゲスト講義= 羽田澄子[11月25日]/藤富保男[12月9日]
ことばのpicture books講座 あわいに在る編(講師=ぱくきょんみ)では、羽田澄子氏、藤富保男氏をお招きし、講義を行っていただきます。
11月25日(金)18:30−20:00
羽田澄子氏[記録映画作家]
私は何を表現したいのか?
長年、ドキュメンタリー映画を作り続け、いろいろな分野の作品をつくってきました。
それぞれの作品に、それぞれ、いろいろな想いがあります。作品を見たうえで、どんな想いを表現しようとしたかを話したいと思います。
――羽田澄子
わたしたちの社会の問題がいっこうに解決されないことをまのあたりにしています。それで、思うのです。問題の亀裂にひそむものを見逃しているからではないか、と。ことばのpicture books講座では、わたしたちをわたしたちたらしめている世界の基層を掘り起こし、さらに断層までを見届ける鋭敏な感覚を養うために、表現の領野で切りこむ方々の肉声を聞き続けてきました。羽田澄子監督は、ドキュメンタリー作品をとおして、まさに問題の亀裂にひそむものを凝視されて、わたしたちを揺さぶってきました。今回は、作品にアプローチしながら、監督ご自身が語られる稀有なチャンス、ぜひとも駆けつけてください。
――ぱくきょんみ
■上映予定作品:
《薄墨の桜》(1977)
《村の婦人学級》(1957)より一部[追加しました]
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12月9日(金)18:30−20:00
藤富保男氏[詩人]
アメリカの詩人、E.E.Cummings
a. どういう位置にいた詩人か
b. 彼が活躍した時代のこと
c. individuality
d. 代表的な詩のいくつか
e. “Fairy Tales”の紹介
尚、e. では、藤富先生ご自身による挿画をスライドで投影。
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申し込み方法
*講座受講生以外の方も、1コマ2,000円の受講料で聴講することができます。
*事務室までお電話/ファックスでまたは直接ご予約ください(定員に達し次第受付を締め切りますのでお早めにお申し込みください)。
■会場:四谷アート・ステュディウム 仮校舎講義室【地図】
■受講料:各回2,000円
■お申し込み/お問い合わせ:
近畿大学国際人文科学研究所 東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒107-0061 東京都港区北青山2-7-25 神宮外苑ビル3F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300
羽田澄子|はねだ・すみこ
1926年旧満州大連生まれ。記録映画作家。自由学園を卒業後、岩波映画製作所に入社。岩波写真文庫の編集の後、記録映画の演出に携わり、初演出作品《村の婦人学級》(57)に始まり、80本を越えるドキュメンタリーを手がけた。一方《薄墨の桜》(77)以降、自主製作作品にも取り組み、《早池峰の賦》(82)では芸術選奨文部大臣賞、《AKIKO——あるダンサーの肖像》(85)で文化庁芸術作品賞を受賞。代表作に《痴呆性老人の世界》、《安心して老いるために》、《歌舞伎役者片岡仁左衛門》、《平塚らいてうの生涯》、《山中常盤》、《嗚呼 満蒙開拓団》など。最新作は《遙かなるふるさと—旅順・大連—》(2011)。
藤富保男|ふじとみ・やすお
1928年東京生まれ。詩人。ウィットとユーモアに富んだ独自の詩法により数多くの詩集を著わす。1964年に新國誠一と「ASA(芸術研究協会)」を結成。意味よりも文字としての視覚的な形態や音律を重視して言語を再構成する、日本のモダニズム詩/視覚詩ならびに具体詩運動の立役者の一人。詩集= 『藤富保男詩集全景』(沖積舎)、『コルクの皿』(SETTE発行所)、 『正確な曖昧』(時間社)、 『藤富保男詩集』(思潮社)など。評論= 『評伝 北園克衛』(沖積舎)。主な訳書= 『カミングズ詩集』 、『エリック・サティ詩集』(以上、思潮社)など。