7月集中講座|山崎広太 身体/言語ゼミ[受講生募集中]

June 21, 2011|お知らせ

世界的に活躍する振付家の山崎広太さんをお招きして、4日間の特別集中ワークショップを行ないます。実験的に身体言語を探求してきた、このコンポジション(創作)・クラスのシリーズで、今回は新たなテーマとして声を発することに取り組みます。ダンス・振付に対するアプローチを開くことにとどまらず、身体・パフォーミングアートが成り立つ原理に触れる貴重な実践の機会に、ふるってご参加ください。

【本校主任ディレクター 岡﨑乾二郎によるコメント|全文 PDFダウンロード】

――山崎広太さんのゼミを受講することを強くお勧めします。
特に、制作ゼミを受講している人、また身体について考えたい人、身体について考えたいのに、まだ身体表現の経験がない人などは必修ゼミであるといってもいいでしょう。
山崎ゼミの重要さ、および山崎広太さんの魅力について、僕の考えを以下に述べます。

身体表現(の習得)とは そもそもさまざまな器官に分節されてしまっている、身体(具体的には関節を考えてもらえばわかります)を単一であるという観念から、いったん解き放し(まずはバラバラにし)、バラバラにされた、手足、胴体、頭、関節、筋肉、内臓、皮膚をあらためて繋ぎ直し、連動、連携させる方法を会得しなおすことです。(コメントより抜粋)――

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身体/言語ゼミ(2010)より

ワークショップ概要

■日程:2011年7月4日(月), 5日(火), 6日(水), 7日(木)[4日間]
※後日ショーイングを予定
■時間:各日18:30-21:30
■受講料:16,000円
■会場:GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE(校舎1F)[予定]
■条件:ダンスや身体訓練の未経験者も参加可能です。

■申込み・問合せ:
近畿大学国際人文科学研究所東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室(校舎2F)
160-0004 東京都新宿区四谷1-5【地図】
tel. 03-3351-0591

声を発することをポイントにおいて創作します。まず、母音からトライします。それぞれの国によって、母音の発し方は違います。その中でも、もっともフラットでシンプルなのが日本語です。日本人は言葉を流れの中で捉えようとします。同時に、一つの発声の仕方に、いろいろな意味を察する特徴があります。また、発することは感情的になりやすい傾向にありますが、それらのことをシビアに、理知的に捉えて考察し、取り組みます。
一方で、自分のダンステクニックにおいて、インターナルに自身の身体を見つめ、そのムーブメントのバイブレーションとして、必然的に発しようとする声があります。訳のわからないことを言ったりしますので、最初、恥ずかしい気持ちが湧いてくることもありますが、次第に開放的になり、楽しい雰囲気になると想像します。またコンタクトインプロと同時に発することも。声を発することを通して、身体と言葉の回路を未来に向かって切り結ぶワークショップ。ショーイングを予定しています。(山崎広太)


ショーイングについて

ワークショップの成果発表として、以下の通りショーイングを行ないます。ショーイングに参加できない方も、ワークショップを受講いただけます。
なお、ショーイングのためのリハーサル(自由参加、会場:森下スタジオ)を予定しています。

■日時:8月4日(木)19:00-予定
■会場:アサヒ・アートスクエア(浅草)
※Whenever Wherever Festival(Body Arts Laboratory主宰)「言葉と身体」プログラムの一環として開催。

【ショーイング詳細】

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山崎広太やまざき・こうた
振付家・ダンサー。カンパニーKota Yamazaki Fluid hug-hug主宰。ベニントン大学ゲスト講師。1994 年、バニョレ国際振付賞受賞、2007年、NYダンス・パフォーマンスアワード・ベッシー賞受賞。11年、《ねじまき鳥クロニクル》振付協力(エジンバラ)、ルーツを探る黒人アーティスト達とのエクスチェンジ作品《visible》(NY)、《Rise:Rose》(ベルリン、ブレーメン、ケルン)、12年《Rays of Space》(冬のアビニヨン)、新作《glowing》北米ツアー予定。Body Arts Laboratory代表。
http://www.kotayamazaki.com

身体/言語ゼミ 2010年度ショーイングより
【Report】