第14回女性文化賞決定

December 26, 2010|お知らせ

2008年度ゲスト講師として来校された、高良留美子さんよりお知らせです。

第14回女性文化賞が決まりました

・今年の第14回女性文化賞は詩人・女性史家の堀場清子さんに授賞が決まりました。

・堀場清子さんは長年にわたる女性史家・高群逸枝の研究・資料発掘・校訂・編集などによって、女性史の研究に大きく寄与されました。また『青鞜』をめぐる平塚らいてうと新しい女たちの研究と著作は、この分野への人びとの関心を高めました。詩集『じじい百態』(国文社、1974)によってフェミニズム詩の新基軸を開いたことはつとに知られています。

・堀場さんは1930年広島市生まれ。東京で育ちましたが1945年8月、縁故疎開先の広島で原爆の被害を目の当たりにしました。早稲田大学文学部国文専修を卒業、共同通信社に勤務。『高群逸枝』(朝日新聞社、1977)、高群逸枝著『娘巡礼紀』校訂(朝日選書、1979)、『わが高群逸枝』上・下(朝日新聞社、同)、『青鞜の時代―平塚らいてうと新しい女たち―』(岩波新書、1988)、『禁じられた原爆体験』(岩波書店、1995)、『高群逸枝の生涯/年譜と著作』(ドメス出版、2009)などの著書(一部共著)、ほか詩集多数。1990年『イナグヤ ナナバチ/沖縄女性史を探る』(ドメス出版)により第5回「女性史青山なを賞」を、1993年詩集『首里』により日本現代詩人会から第11回「現代詩人賞」を受賞。

・女性文化賞は1997年に創設された手作りの賞です。女性の文化創造者をはげまし、支え、またこれまでのお仕事に感謝することを目的としています。賞金は50万円、記念品として女性画家によるリトグラフ一点を贈ります。
多くの方がたに知っていただきたく、よろしくご配慮いただければ幸いです。
  
2010年12月
   
高良留美子