Theory Round Table 講義=林道郎[10月28日・11月4日]

October 14, 2010|講義

Theory Round Tableでは、林道郎氏(西洋美術史、美術批評)をお招きして、以下のテーマで連続講義を行なっていただきます。
なお本講座は「制作とプレゼンテーション」を通年の共通テーマとして開講されます。

速度と死――クルマの経験について

トニー・スミスのハイウエイの経験。アンディー・ウォーホルの「死と災厄」の連作。あるいは、リチャード・ハミルトンの絵画に登場する「アメ車」。50年代から60年代にかけて、クルマの経験は、美術の中に、様々な経路で侵入してくる。ビート・ジェネレーションの「ロード」からポップの「ハイウエイ」まで、クルマという視点から、この時代の経験の再編成の様相を考える。図像学的なアプローチではなく、世界経験の新しいフレームとして、いわば症候学的にクルマを捉えることで、より大きな表現論的地殻変動の一端を焙りだしてみたい。
――林道郎

【前期レポート】

申し込み方法
*講座受講生以外の方も、1コマ2,000円の受講料で聴講することができます。
*事務室までお電話/ファックスでまたは直接ご予約ください(定員に達し次第受付を締め切りますのでお早めにお申し込みください)。

■日時:
10月28日(木)19:00-20:30
11月4日(木)19:00-20:30
※開講時間が通常と異なりますので、ご注意ください。
■会場:四谷アート・ステュディウム講義室
■受講料:各2,000円
■お申し込み / お問い合わせ
近畿大学国際人文科学研究所東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300


林道郎はやし・みちお
1959年生まれ。西洋美術史、美術批評。上智大学国際教養学部教授。主な著書=『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』(全7冊、ART TRACE)、『ゲルハルト・リヒター』(共著、淡交社)など。主な訳書=エミール・ディ・アントニオ+ミッチ・タックマン『現代美術は語る――ニューヨーク・1940-1970』(青土社)など。

【Theory Round Table 後期講義スケジュール】