[9月21日開講]平倉圭の「映像ゼミ」理論と実践 受講生募集

June 12, 2010|

昨年度につづき、気鋭の理論家・美術家、平倉圭氏による『「映像ゼミ」理論と実践』(全6日)が後期より開講します。奮ってご参加ください。
※定員に達し次第受付を締め切りますのでお早めにお申し込みください。

【2009年度 第1回講義録】

講座概要

映画/映像作品の「観察」・「分析」・「概念化」、短い映像作品の「制作」、それらを実践的に学びます。目的は自分の言語をたちあげることです。講義の前半は〈理論編〉、後半は〈実践編〉からなります。課題は以下の3つです。
(1)映画/映像作品とその理論について基本的なパースペクティヴを身につけること。
(2)映画/映像という、本質的に言語になじみにくいものを言語化する訓練を通して、自分の視知覚と言語を批判すること。そこから自分自身を超えうる存在としての自己を構築すること。
(3)映画/映像を〈思考〉のための新たな言語として使用すること。そこから新たな〈思考〉のスタイルを獲得すること。
実践を重視します。事前の知識・経験・特別な機材は要求しません。
(この講座は「THEORY」に分類されていますが、映像制作実践を含む「WORKSHOP」でもあります)

2010年度テーマ
「死は私たちの生に対して電光石火の編集をおこなう」。パゾリーニはかつてそう書いた。生の意味は解読されない。その意味はたえず書き換えられる。だが死は一瞬にして編集を完了し、生の意味を可読化する――。そんなことがありうるのか(ありえない!)。しかしありうるとしたらいったいどのような意味においてか?! 本年度はこの問いから出発したい。毎回、作品制作とレポートを課し、講評と理論講義をおこなう。
――平倉圭

DSC01103_thu.jpgDSC01133_thu.jpg
2009年度映像ゼミの模様

■開講日:後期 火曜日(隔週)
9/21, 10/5, 10/19, 11/2, 11/16, 12/7

■時間:18:30-21:30

■受講料/単位:24,000円*/3単位(全12コマ)**
* 表記の受講料は割引を考慮していません。通年で複数履修する場合はコースごとの割引制度があります。詳細は、「講座受講方法と受講料」をご覧ください。
** 1コマ=1時間30分、1単位=4コマ

■問い合わせ/申し込み先:
近畿大学国際人文科学研究所 東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300


平倉圭ひらくら・けい
1977年生まれ。芸術理論・知覚理論/美術家。横浜国立大学教育人間科学部マルチメディア文化課程メディア研究講座講師。著書=『ゴダール的方法』(近刊、インスクリプト)、『美術史の7つの顔』(共著、未來社)、『ディスポジション:配置としての世界』(共著、現代企画室)。主な論文=「識別不可能性の〈大地〉——ジル・ドゥルーズ『シネマ2*時間イメージ』」『思想』999号など。主な作品=《テキスト、山、準-部分》など。
http://hirakurakei.com