Theory Round Table 講義=田中正之[6月16日]

May 27, 2010|講義

Theory Round Tableでは、田中正之氏(西洋近現代美術史)をお招きして、以下のテーマでの講義を行なっていただきます。
なお本講座は「制作とプレゼンテーション」を通年の共通テーマとして開講されます。

作品はいつ完成するのか

今回は、マティスが1945年にマーグ画廊で行った展覧会を取り上げようと思う。6点の油彩作品のみによって構成されたこの展覧会では、よく知られているように、完成作品とともに制作途中の状態を写した幾枚もの写真が展示されていた。このような展示形式を手掛かりとして、制作プロセスを記録した写真と完成作と関わり、そしてそれらを完成作とともに提示することの問題を、ソシュールの「パラディグム」といった概念を用いながら考察し、作品の完成について考えてみたいと思う。
――田中正之

申し込み方法
*講座受講生以外の方も、1コマ2,000円の受講料で聴講することができます。
*事務室までお電話/ファックスでまたは直接ご予約ください(定員に達し次第受付を締め切りますのでお早めにお申し込みください)。

■日時:2010年6月16日(水)18:30-20:00
■会場:四谷アート・ステュディウム講義室【地図】
■受講料:2,000円
■お申し込み / お問い合わせ
近畿大学国際人文科学研究所東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300


田中正之たなか・まさゆき
1963年生まれ。西洋近現代美術史。武蔵野美術大学教授。国立西洋美術館主任研究員(1996-2007年)を経て現職。展覧会として、00年「ピカソ:子供の世界」、04年「マティス」展、07年「ムンク」展などを組織。主な論文=「マン・レイにおける女性の目の表現と『不気味なもの』」『美学』第50巻第3号(美学会)、「アリアドネー・ポーズとウォルプタス」『西洋美術研究』No.5(三元社)など。

【Theory Round Table 前期講義スケジュール】
第3回|第4回|林道郎|6月2日(水)18:30―21:30(2コマ)
第6回|岡田温司|7月10日(土)18:30-20:00