アトリエ空中線10周年記念展 インディペンデント・プレスの展開

October 22, 2009|お知らせ

Development of an Independent Press: the first decade of Atelier Kuchusen

2008年度まで編集オルタナティヴ講座で講師を務められた、間奈美子さんが主宰する〈アトリエ空中線〉の展覧会が開催されます。同じく講師、郡淳一郎さんの進行によるトークイベントも行なわれます。

アンデパンダン=自主独立な画家・作家たちのインディペンデント出版作品集を独創的な造本で制作しつづけて高い評価を得る間奈美子主宰の〈アトリエ空中線〉。
その孤高の活動の10周年を記念して、全制作書籍・約120点を一挙展覧します。
書籍それ自体が作品であり表現である自主制作出版のあり方を模索しつつ、作家たちと向き合いながら、編集・造本・組版・印刷製本設計・配本まで一貫して取り組み、内容にふさわしい本の形を一つひとつ送り出してきたアトリエの全貌が初めて明かされます。

書籍の大量生産・消費に抗して19世紀末イギリスに始まった「プライベート・プレス」運動、20世紀現代美術の世界で生まれた「リーヴル・オブジェ」「アーティスト・ブック」、詩集と詩画集を中心に大正期以来、脈々と受け継がれた「限定版」の伝統……。
そして現在、雑貨趣味的「リトル・プレス」やサブカル的「ZINE」の本づくりが注目を集めるなか、人文創作の精髄としての自主出版活動「インディペンデント・プレス」を問いかけます。

>>アトリエ空中線 公式サイト


——画家・作家たちのインディペンデント出版作品集を制作してきた〈アトリエ空中線〉の10年の活動を、全制作書籍・約120点と7人の作家作品の展示で初めて紹介。
[作品出品作家]
町野好昭、山本じん、山下陽子、大沼ショージ、村松桂、華雪、日乃ケンジュ

——主宰者の詩創作のインディペンデント・プレスである〈空中線書局〉の刊本も全作品を展示。

——会期中、アトリエ主宰者・間奈美子とゲストとの、オルタナ編集者・郡淳一郎進行によるギャラリートーク「書物のインディーズの夢の継承」を2回開催。

——〈アトリエ空中線〉造本による新刊、『Secret Passage』(山下陽子作品集、テキスト:未生響)、『Natura naturata』(村松桂写真作品集)を2冊同時刊行。

——展示書籍、作家作品の販売もいたします。


■日時:2009年11月13日(金)-12月6日(日)※会期中無休
13:00-19:00(最終日は17:00まで)入場無料 
■会場:ポスターハリスギャラリー
東京都渋谷区道玄坂2-26-18 朝香ビル103 TEL.080-2023-0499
■企画制作:ポスターハリスギャラリー(企画制作)、ギャルリー美蕾樹(企画)
■協力:郡淳一郎

【詳細】