宇佐美圭司展 Breaking−Laperto 破れ−開かれ

September 26, 2009|お知らせ

岡﨑乾二郎対談シリーズのゲストとしてお招きする、宇佐美圭司さんの展覧会が開催されます。

■会期
2009年9月28日(月)-10月24日(土)10:30-18:30(日祭休廊)

■会場
南天子画廊
〒104-0031 東京都中央区京橋3-6-5
TEL: 03-3563-3511 FAX: 03-3535-5648

【詳細】
キャンバス作品200号Fが4点(No.5は展示はされていません)と、
水彩・紙の作品が5点展示されます。


——作家によるコメント(展覧会名・作品名について)

Breaking-Laperto 破れ-開かれ
「破れ」は物理学者、南部陽一郎の論文『自発的な対称性の破れ』からもらった。半世紀前、彼が「破れ」で語ろうとした出来事を私は一方的に自分の表現行為に引き寄せて“その通りだ”と思ったからである。「開かれ」は同時代のイタリアの哲学者アガンベンの『開かれ・人間と動物』から引用した。アガンベンの開かれは、解除・放心へとつながり、必ずしも自由や解放へといざなう運動ではない。二つの言葉は意味の境界をさまようから、絵画はそこから描くことの場に出なければならない。「大洪水」はこの数年来の私のテーマである。「破れ−開かれ」が大洪水へ向かう制動の表現であらんことを。
2009年9月 宇佐美圭司