絵本講座 公開レクチャー=ぱくきょんみ

December 7, 2008|講義

20世紀のアヴァンギャルド芸術思潮を詩、絵本、民族文化から考えてきたアヴァンギャルドのための絵本講座。「女性と表現」に焦点を当てた本年度の最終講座で、韓国の手工芸品、ポジャギを鑑賞します。
●受講生以外の方も参加できる公開レクチャーです。

――ぱくきょんみからのメッセージ

栃木県立美術館で(14日までになりますが)
「朝鮮王朝の絵画と日本」という展覧会が開かれています。
宗達、大雅、若冲も学んだ隣国の美、とキャッチがあるように
日本の近世絵画と朝鮮王朝時代の絵画の影響関係が眼をここちよく濯ぐ画期的な展覧会です。

日本民藝館所蔵の
『草虫図』(伝 申師任堂、16世紀)と
『花下遊狗図』(李巌、16世紀)という名だたる絵画を見ることができます。
(これからも日本民藝館で見る機会はあるでしょうが
ラインティングの問題があることを考慮しなくてはならないでしょう。)

申師任堂は、女性画家で、真筆とされているものが少ないのですが
今回は韓国国立中央博物館の所蔵の『草虫図屏風』という名品も出品、
韓国古美術という領域を越えた感動を美術ファンに与えることでしょう。
12日講義で見ていくポジャギの背景にあるもの、
朝鮮半島の服飾文化や女性文化についても深く考え直す機会を得ましたので
とりいそぎお知らせしました。


申し込み方法
*受講生以外の方も、2,000円の受講料で聴講することができます。
*事務室までお電話/ファックスで、または直接ご予約ください
(定員に達し次第受付を締め切りますのでお早めにお申し込みください)。

■日時 : 2008年12月12日(金)18:30-21:30
■会場 : 四谷アート・ステュディウム講義室
■受講料 : 2,000円
■お申し込み/お問い合わせ
近畿大学国際人文科学研究所 東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300


ぱくきょんみ
1956年生まれ。詩人、和光大学講師。第一詩集『すうぷ』を80年に出版以来、詩やエッセイをさまざまな媒体に掲載。87年ガートルード・スタイン『地球はまあるい』をはじめて日本語に翻訳、93年スタイン『地理と戯曲抄』(共訳)を翻訳出版。モダニズム文学への取り組みと並行して、80年代より韓国の伝統音楽・舞踊を学び、伽耶琴(カヤグム)、ポジャギなど民族芸術を広く研究。2007年ジェノヴァ国際詩祭、ストゥルーガ詩の夕べ(マケドニア)に招聘された。主な作品=詩集『そのコ』『ねこがねこ子をくわえてやってくる』(以上、書肆山田)、エッセイ集『いつも鳥が飛んでいる』(五柳書院)、絵本『れろれろくん』(小学館)など。

絵本講座 詩の朗読会のおしらせ
12月25日(木)18:30より 
特別ゲスト=津久井ひろみ(今春、詩集『水が笑う』書肆山田を刊行)