批評(創造)の現在――1[10月21日] 講師=伊藤亜紗/上崎千/柳澤田実

October 13, 2008|講義

現在その先鋭な活動で注目を集める若手批評家・創作者が、各回3人でセッション形式のレクチャーを行なう批評(創造)の現在シリーズ。第1回目は伊藤亜紗氏(パフォーマンス/文学研究)、上崎千氏(芸術学・批評・アーカイヴ理論)、柳澤田実氏(哲学・キリスト教思想)をお招きし、運動とその記述をめぐって以下のテーマでレクチャーを行なっていただきます。芸術表現の根底にあるアポリア、ムーヴメントとドキュメントの一致の不可能性と相補性が、様々な事例から考察される貴重なセッション。ぜひ奮ってご参加ください。レクチャー後にはディスカッションを予定しています。


身振りの生態学:動きの意味、それってどういう意味?
――プリミティヴ・アートからパフォーマンスへ
柳澤田実

批評とパフォーマンスの交差点:PCM(偏執症的批評方法)について
――ダリとマリネッティ
伊藤亜紗

ペイヴメント:舗装道路と「印刷された問題(printed matter)」
――ルシェーの『Every Building on the Sunset Strip』を読む
Pavement on the Printed Matter
Edward Ruscha, Every Building on the Sunset Strip (1966)

上崎千


今後の予定…………[受講受付中]
第2回|11月4日(火)|講師=池田剛介/黒瀬陽平/沢山遼
第3回|11月18日(火)|講師=千葉雅也/平倉圭/福嶋亮大
第4回|11月30日(日)|講師=福永信/松井茂/水無田気流
第2回・第3回 18:30-21:30、第4回 17:00-20:00
※シリーズ+関連企画シンポジウム申し込みで受講料割引あり。

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申し込み方法
*講座受講生以外の方も、2,000円の受講料で聴講することができます。
*受講ご希望の方は、事務室までお電話/ファックスで
または直接お申し込みください(定員に達し次第受付を
締め切りますのでお早めにお申し込みください)。

■日時 : 2008年10月21日(火)18:30-21:30
■会場 : 四谷アート・ステュディウム講義室
■受講料 : 2,000円(特別価格)
■お申し込み / お問い合わせ
近畿大学国際人文科学研究所 東京コミュニティカレッジ
四谷アート・ステュディウム事務室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-5 2F
tel. 03-3351-0591(9:30-17:00、日曜・祭日 休)
fax. 03-3353-7300


伊藤亜紗|いとう・あさ
1979年生まれ。パフォーマンスおよび文学研究。批評誌『Review House』編集長。東京大学大学院在籍(美学芸術学)。主な論文=「身体を運動させる空間――トリシャ・ブラウンのダンスとドローイング」『舞踊学』2008年31号、「ヴァレリーにおける詩の「純粋性」と身体への生理学的関心」『美学』2007年228号、「恥じらいと呪い――鹿島田真希「ゼロの王国」の会話術」『Review House』02(Review House編集部)など。『wonderland』にてダンスおよび演劇のレビューを連載。

上崎千|うえさき・せん
1974年生まれ。芸術学・批評・アーカイヴ理論。98年、多摩美術大学大学院美術研究科修了。2007年度より慶應義塾大学附属の研究機関(アート・センター)にて、戦後日本の芸術に関するアーカイヴの設計・構築に従事。同大学非常勤講師。主な論文=「岡崎乾二郎のディプティック」『SAP Journal』10号(セゾンアートプログラム)、「印刷された問題(printed matter)――ロバート・スミッソンの眺望」『アイデア』320号(誠文堂新光社)、「アーカイヴと表現(A Whole List of Things)」『ARTLET』28号(慶應義塾大学アート・センター)など。

柳澤田実|やなぎさわ・たみ
1973年生まれ。哲学・キリスト教思想。南山大学人文学部専任講師。編著書=『ディスポジション:配置としての世界』(共著、現代企画室)。主な論文=「キリスト教から読む大野一雄――魚釣りとしての人間」『言語文化』第25号(明治学院大学言語文化研究所)、「地続きの思想――木村敏、中井久夫」『SITE ZERO/ZERO SITE』No.1(メディア・デザイン研究所)、「自己展開するイメージ――偽ディオニュシオスにみる主体化の問題」『表象』01(表象文化論学会/月曜社)など。