Musique Non Stop Night──Unplugged Concert

July 31, 2007|イベント

世界は無数の振動で満たされている。しかしそれらが聴かれるためには、幾重にも及ぶ蒸留作業の間を通過させ、一つの音楽として精製されなければならない。微弱な大気の変動は、作品となって人の耳に届くだろう。そうした作業のただなかにあるとき人はしばし作曲家となるのだ。きっかけは不意におとずれる。それがどこから来たのか問うことはやめよう。投げかけられた問いを精密に読み解き、打ち返すこと、やるべきことはそれだけだ。モーツァルトは誰とも知れない人物からの依頼を引き受け、レクイエムの作曲に身を投じ、その途中に死んだのではなかったか。
この夜に演奏される作品は、全て演奏者からの委嘱により作曲された。また、全ての作品は、作曲者自身によって開発されたコンピュータ・プログラムによって、形式的な操作/検証が施された後、楽譜として紙上に記され、演奏者に手渡された。

*このコンサートは、2007年度に四谷アート・ステュディウムで行われた、Musique Non Stopゼミ前期ワークショップ(草刈思朗担当)の成果発表会として企画されました。

■日時 : 2007年8月11日(土)19:00-
■会場 : GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE 地図>>
■入場無料
■主催 : 近畿大学国際人文科学研究所 四谷アート・ステュディウム
■企画 : Musique Non Stop(ミュージック・ノン・ストップ)ゼミ
基礎技術ワークショップ

■プログラム :
5words or 5notes
作曲 : 篠崎英介/吉江由治
violin : 末村庸平、voice : 小山翔一

Encounter for kalimba and recorder
作曲 : 小山翔一/末村庸平
kalimba : 森山恭平、alto recorder : 木村豪宏

Krampf(クランプフ)――鉄琴と声のための 『シュレーバー回想録』による
作曲 : 木村豪宏/森山恭平
glockenspiel : 山本出、voice : 西浜琢磨

weast――ジキルとハイドの役をオルセン姉妹が演じるとしたら
いくつの人格が存在することになるのか

作曲 : 山本出/西浜琢磨
guitar : 吉江由治、glockenspiel : 篠崎英介

*コンサート終了後に各作品の作曲プロセス、楽譜、MAX/mspを用いて開発された作曲支援プログラム等についての作曲者によるプレゼンテーション及び質疑応答が行われます。

*なお、2007年度後期Musique Non Stopゼミ(全12回)では、三輪眞弘ワークショップ(全10回)、三宅榛名、巻上公一ゲストレクチャー(各1回)が行なわれます。
受講生募集の詳細はこちら後期は10月15日より開講します。